先日、夫に歯ぎしりのことを指摘されてしまいました。矯正治療によって歯ぎしりの症状が改善することがあると聞いたのですが、これは歯並びによって歯ぎしりが引き起こされるということなのでしょうか?
港スワン歯科・矯正歯科からの回答
歯ぎしりにお悩みの方は多いと思います。歯ぎしりによって歯や顎の痛みを感じたり、肩こりや片頭痛を生じたりすることもあるので、非常に辛いでしょう。また、指摘されたときには恥ずかしいものです。歯ぎしりはさまざまな要因によって引き起こされるとされており、歯並びはそうした要因のひとつとされています。そのため、歯ぎしりを指摘されたら、まずは歯科医院に相談することが得策と言えるでしょう。
歯ぎしりの原因は
歯ぎしりが引き起こされる原因は、いまだ明らかになっていません。しかし、一般的に以下のようなことが原因として挙げられます。
ストレス
歯ぎしりの原因としてよく挙げられるのがストレスです。眠っているとき無意識に歯を食いしばることで、不安な気持ちを解消していると言われています。
歯並び
噛み合わせが悪いと、歯ぎしりが起きやすくなります。注意したいのは、歯を噛み合わせた際に、特定の歯が強く接触している場合や、詰め物や被せ物がぶつかってしまうときです。これより歯ぎしりが起きる可能性があるからです。
喫煙・飲酒
因果関係は明らかになっていないものの、お酒やタバコによって歯ぎしりが引き起こされるという説もあるようです。歯ぎしりにお悩みの方で、飲酒・喫煙を日常的に行っている方は、お酒やたばこを控えてみてはいかがでしょうか。
矯正治療で治せる場合もある
歯ぎしりが引き起こされる原因が歯並びにあった場合は、歯科矯正治療によって歯並びを整え、歯ぎしりを改善することが可能です。歯並びを整えることで、歯ぎしりが引き起こされた場合でも歯へのダメージを最小限に抑えることもできるでしょう。
噛み合わせが悪い状態では、歯の一部に強い力がかかり歯の痛みや詰め物や被せ物の破損を招いたり、歯が割れてしまったりする可能性があります。歯ぎしりによるダメージが深刻化する前に、なるべく早い段階で歯科医院に相談することが必要です。また、日常生活でのストレス解消を検討することも重要と言えるでしょう。
マウスピースを使った治療もある
ストレスが原因で歯ぎしりをしてしまう場合、ストレスと向き合い解消する努力が必要です。しかし、今の時代にストレスフリーを実現することは簡単ではないでしょう。ストレス解消に努めることはもちろん大切ですが、その間歯ぎしりによって歯がダメージを受けてしまうことを防ぐ必要があります。そこで検討したいのが、「ナイトガード」というマウスピースを使用した治療法です。
この治療法は、歯の型を取って作製したナイトガードを寝る際に装着し、歯ぎしりによるダメージから歯や顎を守るというものです。ナイトガードの硬さや形状を調整することで歯ぎしりそのものの回数を減らせる可能性もあります。
港スワン歯科・矯正歯科 院長より
歯ぎしりの原因はいまだに明らかになっていませんが、主な原因はストレスや歯並びと言われています。歯ぎしりは放置すると大切な歯を失ってしまう可能性があり、こうした悪影響を防ぐためには注意が必要です。
そこで、歯並びが原因の場合は歯科医院に相談し矯正治療を行う、ストレスが原因の場合はストレスと向き合い解消に努めるなど、原因に合わせた対策を取ることが必要です。ストレスが原因の場合は、ナイトガードで就寝中に歯を歯ぎしりから守るのもひとつの方法と言えます。いずれにせよ、歯ぎしりが気になる場合は早めに歯科医院を受診しましょう。歯ぎしりについて医師と相談しながら、改善に取り組んでいくことが大切です。