最近家族から「歯ぎしりをしている」といわれました。自覚はないため、無意識のうちに歯ぎしりをしてしまっているのだと思います。歯ぎしりの原因と治療法を教えてください。
港スワン歯科・矯正歯科からの回答
自分では歯ぎしりしているつもりがなくても、周囲の人から「しているよ」といわれると不安になりますよね。歯ぎしりは治療せず放っておくと、歯の表面が削れてしまったり、顎関節症になってしまったりするなど、いくつものリスクが発生してしまいます。悪化させないためにも、マウスピースによる治療を行っていきましょう。
歯ぎしりが起こる理由は?
浅い眠りのときに起こりやすいといわれる歯ぎしり。原因として「飲酒」「喫煙」「カフェイン摂取」「ストレス」が挙げられます。特に多いのがストレスによるもので、環境の変化や日々の疲れによってストレスがたまっている場合、その解消のために歯ぎしりをしてしまうのです。そのほかに、歯並びや噛み合わせが悪い場合も、噛み合わせを調節しようとして歯ぎしりをしてしまうケースがあります。
歯ぎしりをする状態が続くと、歯が削れたり、最悪の場合折れたりする場合もあるため要注意です。また、顎に負担がかかることで、顎関節症など別の症状を引きおこすおそれがあります。対策のためには飲酒や喫煙、過度なカフェインの摂取を控えるのはもちろん、リラックスできる時間をとるなどして、ストレス解消を心がけましょう。
歯科医院で歯ぎしりを治す
歯ぎしりを素早く治療したいと思うのであれば、歯科医院で診察を受けることをおすすめします。歯科医院ではスプリント療法と呼ばれる、マウスピースを用いた治療法を受けることになるでしょう。このスプリント療法は歯ぎしりの治療の中ではもっとも一般的で、多くの人が取り入れています。
スプリント療法を受ける際は、極力歯科医院で自分の歯型にフィットするマウスピースを作製するようにしましょう。マウスピースにはお湯で柔らかくして使用する市販のものもありますが、うまくフィットしないマウスピースを使用していると、効果が見込めない場合もあるため注意してください。
噛み合わせが原因となっている場合には矯正治療によって症状が改善されるケースもあります。矯正治療は一般的な治療に比べ治療期間は長くなりますが、改善するメリットも大きい治療です。
自分にとって最適な治療法は、専門的知識が豊富な歯科医師に相談して決めるようにしましょう。
マウスピースがもたらすよい効果
マウスピースを装着することによるメリットとして「筋肉の緊張緩和」「顎関節症予防」「リラックス効果」などが挙げられます。マウスピースは基本的に睡眠時に装着するため、食事や仕事といった日常生活に支障が出るおそれがない点も、大きなメリットといえるでしょう。
港スワン歯科・矯正歯科 院長より
自覚症状がない歯ぎしりは自分だけでなく、まわりの人の睡眠を妨げるなど多大な悪影響をもたらします。また、歯ぎしりは悪化すれば「歯が削れる」「顎関節症になる」といったリスクを伴う症状でもあるため、症状を自覚したらすぐに治療するようにしてください。
治療法はマウスピースや薬品治療、矯正治療などいくつかありますが、まずはもっともポピュラーなマウスピースでの治療をおすすめします。マウスピース治療であれば、リラックス効果や顎関節症予防、筋肉の緩和など、歯ぎしり防止以外の効果も期待できるため、まさに一石二鳥です。適切な治療を受けるため、まずは医師に相談してみてください。