インプラント治療を検討しています。インプラントでは人工の歯根を埋め込んで、骨とくっつけてから人口の歯を取りつけると聞きました。しかし、人工の歯根が骨とくっつかないというケースもあるのでしょうか？
港スワン歯科・矯正歯科からの回答
インプラント治療は費用も時間もかかる治療ですので、絶対に失敗したくないと思われる方は多いでしょう。ここでは、どのような場合に骨と人工歯根がしっかりとくっつかないか、などについてご説明していきたいと思います。
インプラントはまれに骨と結合しないことも
インプラント治療には、体になじみやすい素材（生体材料）であるチタンまたはチタン合金で作られた人工歯根を顎の骨に埋め込み、人工歯根と骨を結合させる工程があります。近年では、技術の進歩とともに骨との結合をより早く、確実にできるように人工歯根にはさまざまな表面処理が行われています。そのため、「結合しない」というのは非常にまれなケースと言えます。
人工歯根と骨が結合しない失敗原因としては、歯周病菌による感染・糖尿病・喫煙・骨密度の低さなどが挙げられます。骨と人工歯根は非常に高い確率で結合することに変わりありませんが、どのような治療でも「100％」はないのです。
「インプラントに失敗したかも？」と思ったら・・・
設備が整い、実績のある歯科医院でインプラント手術を受ければ、失敗するケースはほとんどありません。しかし、インプラント手術では極めてまれに、「人工歯根が骨と結合しない」「炎症を起こしてしまう」「手術後に痛みが取れない」「見た目に納得がいかない」という失敗例があります。そういった場合には多くの歯科医院で、基本無料の再手術を行うことが可能です。もし、インプラント手術を行ったあとに長期間違和感が残っている場合は早めに歯科医院で診察を受けるようにしましょう。
また、インプラント治療は高度な技術、専門的な知識や設備が必要になります。そのため治療を受ける前に、その歯科医院がインプラント治療の実績がある医院なのかをよく調べておく必要があるでしょう。
インプラントの成功率を上げるには？
インプラント治療の成功率を上げるためには、治療後のケアやメンテナンスが重要になってきます。インプラントは天然の歯とは異なり、歯と骨の間に歯根膜がないため歯垢や雑菌の影響を受けやすく「インプラント周囲炎」にかかる可能性があります。これは、正しいブラッシングを欠かさずに行うことで予防することが可能です。また、定期的に歯科医院へ通い、インプラントの点検を行うことでも、治療の成功率を高めることができるでしょう。
港スワン歯科・矯正歯科 院長より
歯科用CTやオペ室など十分な設備が整い、インプラント手術に関する豊富な経験・実績を持つ歯科院でなら手術が失敗することはほとんどないと言えます。
そのため、「インプラントが失敗したらどうしよう」と不安に思うより、まずはインプラントの定着率を上げるためのケアをしていただくほうが大切かと思われます。禁煙や口腔ケアはもちろん、歯周病などにも注意しながら口腔内の状態を整えましょう。また、定期的に歯科医院で検診を受け、インプラントがうまく定着しているか確認してもらうことも重要です。